にんじん舎の活動
「ひとを活かす、ものを活かす」
無認可作業所のとき、お金がなかったので、「捨てられてしまうものを活かせないか」というせっぱつまった状況の中で私たちはスタートしました。まだまだ捨てるのはもったいない、ひとやものを活かし、「持ちつ持たれつ」「まんざら捨てたもんじゃないね」と生きて行けたらという想いが、社会福祉法人「にんじん舎の会」のみんなの心に流れています。
大量生産、大量消費社会の中でまだ活かせるのに当たり前の様に捨てられてしまうもの。そして、不器用でたくさんの生きづらさを抱えたひとたち。
でも、みんなの力を最大限に活かしながら、チームにんじん舎は、働きがいのある仕事、喜んでもらえる商品をめざします!
私たち「にんじん舎」では、養鶏・バイオディーゼル燃料・有機農作物栽培などの作業を「捨てるには、まだまだもったいないもの」を活かすなかで取り組んでいます。
また東日本大震災後は、「新エネルギー班」を立ち上げ、バイオディーゼル燃料に加え、太陽光発電・バイオガスプラントなどの循環型の仕組み作りに再挑戦しています。
循環型自然養鶏
残飯や調理くずを殺菌、かくはん、粉砕、乾燥させ、最後に乳酸菌や麺菌などの大切な菌の力を借りて作った発酵飼料と、たっぷりの緑の草で育てます。また、収穫後に農薬や抗生物質を使っていません。メンドリもオンドリも飛び回る平飼い養鶏です。
2004年みんゆう環境賞をいただきました。
無農薬・有機栽培
農薬を使わないできる面積に作付し、刈草と養鶏場で薬剤を含まない安全な完全発酵肥料を作り、健康な土作りを中心とした仕事を軸として作物を育てる農業です。雑草と戦いながら、ふぞろいでも安全でおいしい作物を作ります。
にんじん舎の新エネルギー班とは
使用済みの天ぷら油でバイオディーゼル燃料を作り、にんじん舎の3台のディーゼル自動車や農家のみなさんの農機具や重機を動かしています。
震災後、太陽光発電とバイオガスプラントによる発電や有機質液肥の製造に挑戦をし始めます。
バイオガスプラントの電気の元は家畜フンを材料にしたメタンガスです。