雑誌「コトノネ4号」にも取り上げていただいた原発事故後、使いにくくなった家畜フン(家畜フンには、セシウムが多少でるのです)をなんとか再び活かし、再び循環する仕組み作れないかという大きなカベに挑戦したバイオガスプラントが間もなく稼働します。
2014年10月27日... ついに燃えました。
プラントに投入された家畜フンやオカラ等が、メタン菌の力を借りて、じっくりと発酵し、その結果、バイオガスプラントから発生するメタンガスでLPガス用のコンロで火がつきました。今は心もとない炎ですが、メタンガスの圧調整と空気の調整で鶏舎の暖房に使います。もちろん煮炊きも可能です。夏はガスで電気をおこします。
2014年11月6日... とうとう発電機がまわりました。
暖房の必要ない時期は、メタンガスで電気をおこし、鶏舎の送風や点燈に使えないかと、チェルノブイリ救援中部の原さんにがんばっていただきました。電話口から発電機のまわる大きな音を聞いてもらい、写真をおくってもらいました。にんじん舎で使っていたガソリン発電機に手を加え、なんと発電もスタートします。
そして、もう一つ。
落葉、ワラ、苅草等にセシウムがでてしまい、400ベクレルという肥料の基準を越えなくても、いい土を作ることに力をそそいできた人たちの大きな悩みのひとつだった安心できる有機質肥料も使えるようになりました。
投入物は、メタンガスと消化液と呼ばれる有機質の液体肥料に分解されるのです。放射性物質を除去するゼオライトの効果も良好。
肥料成分を高めるため、投入物の調整に入っています。有機質液肥は販売予定です。糸状菌(カビ)によっておこる病気などもおさえるといわれるこの液肥にご期待ください。