にんじん舎の活動 バイオディーゼル燃料
『ひとを活かす、ものを活かす』
天ぷらや揚げ物を揚げるとき、ある程度の回数で油が汚れて、揚げ物が黒くなってしまいます。家庭や食堂では、食用廃油として処分されるでしょう。『捨ててしまえば、ただのゴミ』活かせるものは、すべて活かそう!
私たち「にんじん舎」では、その食品廃油からディーゼルエンジンの燃料バイオディーゼル燃料(BDF)を精製しています。
これもまた、循環型と地球環境の保全
これもまた、「ものを活かす」一手間を掛けることを惜しまない。その作業ならば任せられる「ひとを活かす」という考え方が根底にあります。
また、バイオディーゼルは原料が植物であることから、「化石燃料の消費量を抑え、温室効果ガスの排出量を削減する」という大きな意味を持ちます。そんな大切な仕事にみんなで取り組んでいます。
東日本大震災直後のBDFの大活躍
震災直後、数週間は燃料が入手困難な時期が続きました。送迎車やヘルパーの移動車などの燃料も不足し、サービス提供にも支障をきたす状態でした。
震災から2日後「難民を助ける会」を通じて、宮城県の障がい福祉課長さんから人工呼吸器など医療機器を必要としている人がいる施設で、停電し自家発電でなんとかしのいでいたが、自家発電を回す軽油が手に入らない。にんじん舎のBDFを分けてもらえないかという連絡がありました。
にんじん舎の職員が、2週間、夜遅くまで、BDFを作りました。医療機器などの発電の燃料、ヘルパーのガソリン不足での解消、食料の調達、配送など、BDFを作り続けた数週間でした。